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フェルト作家Yurinokoのふくろうのイラスト

最近こどもの虐待の本を何冊か読みました。
つらい思いをされる方もいるかもしれませんが、
書いたほうがいいと思ったので本の紹介をします。

ルポ 消えた子どもたち―虐待・監禁の深層に迫る

“消えた子ども”…学校や社会から孤立し消息不明の
消えてしまった子供は10年で1000人以上もいるそうです。
虐待・貧困・親の病気などさまざまなケースを綴った一冊です。

18歳まで幼稚園・学校にも通わせてもらえず外にも出られずマンションの一室で虐待され続けた女性の話が衝撃でした。
保護されたその後を取材され心のうちを丁寧に書かれていました。
私の浅い考えでは、苦しい思いをしてきたぶん
第2の人生は幸せに生きられる(生きて欲しい)と思いましたが、真逆でした。

フラシュッバックなど様々なトラウマに悩まされ続け、働きたいときに学歴欄に書くことがなく内定をもらえない現実。人間関係。
外の世界を知ったために他の人との差を思い知らされたりなど、
虐待されていた頃と同じくらい辛いそうです。

誕生日を知らない女の子 虐待――その後の子どもたち

“グループホーム”という数人の子供と夫婦やスタッフなどでひとつの家で
共同生活をおくる里親制度があります。
グループホームでの子供たちを中心に取材をされた本です。
安全な環境にうつれば楽になれるわけではなく、愛着障害による苦労があります。
幼い子供は、親からうけた恐怖を
「おばけがくる」と別の恐怖に形をかえて苦しんだりします。
精神安定剤・睡眠薬などを飲んでいる子も多いです。

”フリーズ”といってささいなことで2.3時間固まってしまい
呼びかけても無反応になる症状があるそうです。
恐怖と痛みを自分から分離させることで、自分を守っていたことからです。
虐待によって心と体と脳がいかにバラバラにされてしまうのかが描かれており、
人の根本を破壊してしまうことだと知りました。

里親の献身的な愛情で立ち直ったケースも数多く書かれていました。
里親に虐待され殺された事件にもふれていたので、
ドラマのように全てを円満にとらえないほうがいいと思いました。
最初は愛情をもって接していた里親も、
こどもの難しさに追いつめられてのことでした。

ぼくは13歳 職業、兵士。―あなたが戦争のある村で生まれたら

紛争地帯の子供兵士の取材です。
誘拐されたり、家族を殺され無理矢理入隊させられるなどむごすぎます。
ドラッグで麻痺させ大人よりも前線で戦わせたりしています。
女の子も捉えられ、暴行され望まぬ妊娠となる子が多いです。
男女とも逆らう子供は兵士の暴力により命を失います…

ある村では家にいると兵士に襲われるので、
一晩中何十人と子供たちが10数キロの道のりを歩き続けているそうです。
終止、残忍きわまりない事実が書かれ言葉をうしないました。

人間は平等だなんて言葉もありますが、
なんて不平等で理不尽なんだと感じました。

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